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翻訳に用いるフレーズ対の減少

「翻訳に用いるフレーズ対の減少」は,「長いフレーズ対により出力文が利用す るフレーズ対を減り,翻訳精度が向上した文」である.提案手法において翻訳精 度が向上した42文中に,単文の翻訳結果で7文,重文複文の翻訳結果で9文あった. 例を以下に示す.

入力文 山 の 懐 に 小さな 村 が あっ た 。
従来手法 There was a small mountain village of his inside pocket .
提案手法 There was a small village bosom of the mountain .

ここで,従来手法の出力文が用いたフレーズ対と提案手法の出力文が用いたフレー ズ対を表[*]に示す.


表: 出力文が用いたフレーズ対(翻訳に用いるフレーズ対の減少)
従来手法が用いたフレーズ対 提案手法が用いたフレーズ対
$ \vert\vert\vert$ mountain 山 の $ \vert\vert\vert$ of the mountain
$ \vert\vert\vert$ of 懐 に $ \vert\vert\vert$ bosom
$ \vert\vert\vert$ his inside pocket 小さな 村$ \vert\vert\vert$ a small village
に 小さな $ \vert\vert\vert$ a small が あっ た $ \vert\vert\vert$ There was
$ \vert\vert\vert$ village $ \vert\vert\vert$ .
が あっ た $ \vert\vert\vert$ There was  
$ \vert\vert\vert$ .  

従来手法において,``山''と``の''は異なるフレーズ対で翻訳されている.その ため,出力文は適切な並び替えを行えず,翻訳精度が低下した.

一方で,提案手法の出力文では,1個のフレーズ対``山 の $ \vert\vert\vert$ of the mountain''を用いて翻訳されている.また,従来手法で不適切な訳がされてい た``懐''が,フレーズ対``懐 に$ \vert\vert\vert$ bosom''を用いて適切に翻訳されている. さらに,従来手法は7個のフレーズ対を用いて翻訳しているが,提案手法は5個の フレーズ対を用いて翻訳を行っており,並び替えの候補数が少ない.そのため, 従来手法と比較して翻訳精度が向上した.

本手法の目的は,長いフレーズ対を増やすことで,フレーズの並び替えの候補数 を減らし,翻訳精度を向上させることである.「翻訳に用いるフレーズ対の減少」 が翻訳精度が向上した大きな理由の1つであったことから,本研究の目的が達成 できたと考えている.


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平成22年2月17日