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目次
次の手順で検出する.
(1) パターン検索プログラムによるパターン照合とパターン翻訳シ
ステムによる英文生成の結果からパターン誤りを見つける.
日本語パターンは日本語原文を基に作られているので,日本語原文
を自己から作られたパターンに照合すると,完全に適合するはずである.つま
り,自己パターンに完全に適合しなければ,そのパターンは誤りを含んでいる
可能性が高い.また,生成された英文は,訳語選択の影響で,誤りの有無に関
わらず英語原文と完全に一致するとは限らない.しかし,英文生成失敗や,語
形の違いなどから誤りを検出することが出来る.
(2) 誤りパターンから誤り法則を見つけ,誤り種別名を付ける.
(3) 誤り法則を本辞書に応用し,誤りを含むパターンを検出する.
本辞書の全てのパターンに対して適用し,誤り種別を含むパターン
を検出する.検出はプログラムで機械的に行う.
(4) 検出結果に含まれる異なる誤り種別を発見する.
誤りが原因となり他の誤りが引き起こされる場合がある.そのため,
誤りを含むパターンを分析すると,新たな誤り種別を発見できる可能性がある.
また,誤り例から,未知の誤りの予測も行う.
なお,他の研究者から報告された誤りについても(2)以降を繰り返す.
平成20年6月20日