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目次
表2より,クローズドテストでは翻訳成功率は97%と高い.し
かし,クロスバリデーションでの翻訳成功率は23%と低い.この原因は,現状の
ITMには,文型パターンの離散記号を処理する機能を実装していないためである.
離散記号の処理に関しては考察にて詳細を述べる.
また,クロスバリデーション結果と参考1〜3の結果を比較すると,
翻訳成功率は参考1〜3の方が高い.ただし,意訳成功率と直訳成功率を比較する
と,ITMは意訳成功率の方が高いことに対して,参考1〜3は直訳成功率の
方が高い.
表3より,各システムが翻訳成功時に意訳を訳出する具体的な
割合がわかった.ITMはクローズドテストで98%,クロスバリデーションで55%と,
参考1〜3よりも高確率で意訳を訳出可能である.よって,パターン翻訳方式は意
訳の訳出において有効であるとわかった.
平成19年3月12日