対話行為タグは,台詞の文の単位に付与する. 1つの箇所に2人の付与者が,独立にタグを付与する. このタグを「一時タグ」と呼ぶ.次に,2人の一時タグを 比較して,両者の協議により「正解タグ」を決定する.したがって,1つの箇 所に2つの一時タグと1つの正解タグが付与されることになる. 文脈の影響を受けにくいようにタグを設計しているが,完全に文脈に自由なわ けではない.したがって,タグ付与の過程で前後の文を参照しながら,タグを付与する.また,1文に複数の述語が見られる場合には,主節に対してタグを付与する. 文脈を参照しても曖昧性が解消できず,タグが定め難いことがある.その場合, 表1の上の方のラベルを優先することとする.