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タグ付きテキスト対話コーパスの構築

文末表現パターン辞書を開発するにあたって, 発話文における文末表現の範囲を決定する基準が必要である. 例えば「早く行った方がいいよ。」という発話文は, 「行く」を主たる述語と見なした場合は「〜た方がいいよ。」が文末表現であるが, 「いい」を主たる述語と見なした場合は「〜よ。」が文末表現である.

この問題を解決するために,対話行為の概念を導入する. 対話行為とは,何らかの目標を達成しようと発話することである. 発話文を対話行為の観点から見た場合,発話文は, 対話行為の内容を表す部分と,内容に対する話し手の態度を表す部分とに 分けることができる.内容に対する話し手の態度を表す部分は, 文末表現の範囲と見なして差し支えない. そこで,テキスト対話コーパスに,対話行為を表すタグを付与する.



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平成21年3月10日