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結合価パターンの加工

本研究では,パターン照合プログラムを用いる.そこで,プログラム用に結合価 パターンを加工する必要がある.次に実際のパターンの加工例を示す.

加工前:
$ N1$$ N2$を 悲しむ
加工後:
ID0145-01-1: $ [CNJE3][CNJE4]{[/tcfkN1(が\vertは)[、]],[/tcfkN2を[、]]}!/ytcfk'悲しむ'[MDLC5][CNJ6]$

照合用のパターンはそれぞれユニークなIDを持つ(例ではID0145-01-1).' 'は 字面表記部分で,この要素が含まれなければパターンには適合しない.[ ]は任 意要素記号で,入力文がその要素を持たなくてもよいことを示している.(|) は要素選択記号で,|で区切られたどの要素が来ても構わない.{ }は順序任 意記号で,この例ならば,「$ N1$が」と「$ N2$を」のどちらが先に現れてもよい ということを示している.「$ N$」(名詞),「$ MDLC$」(モダリティ部分), 「$ CNJE$」(接続詞)などは品詞変数を示し,パターン内でそれぞれユニークな 変数番号を持つ.$ /c$は格要素,$ /y$は連用節,$ /t$は連体節,$ /k$は連体修飾 要素,$ /f$は連用修飾要素を示す離散記号で,当てはまる要素が記号記述箇所に 入ることを許す.! は文節境界である.また,加工前の$ N1$の助詞は「が」のみ であるのに対し加工後のパターンの$ N1$の助詞が「(が|は)」となっている理由 は,7.27.3に後述する.

このような加工を情緒属性付き結合価パターン辞書のすべてのパターンに対して 一律に行う.



平成19年3月12日