next up previous contents
次へ: 結合価パターンの加工 上へ: 結合価パターンを用いた情緒推定 戻る: 結合価パターンを用いた情緒推定   目次

情緒推定システムの概要

本研究では,情緒推定をパターン照合によって行う.本辞書の結合価パターンは パターン照合用に加工して使用する.また,パターンごとに付与されている情緒 属性は,情緒データベースに加工して使用する.具体的な情緒推定の流れを図 6 に示す.

図 6: 情緒推定の流れ
\includegraphics[width=13cm]{1011.eps}

情緒推定の流れは次の通りである.

  1. 入力文の形態素解析
  2. 形態素解析結果に適合するパターンを検索
  3. 変数の名詞意味属性による絞り込み
  4. 情緒DBから情緒情報の呼出
  5. パターン照合の結果と情緒情報から回答を出力

パターン照合プログラムが形態素解析とパターン検索を行う.その結果を受 け,情緒解析プログラムがパターンの変数による絞り込み,情緒DBへの問い合わ せ,回答の出力を行う.2,3の段階で適合するパターンがない場合は,出力をア ンマッチとする.また,5において適合するパターンが複数ある場合は,人手で 最適解を選択し,回答出力とする.1つのパターンに複数の情緒名が付与されて いる場合は,付与されている全ての情緒名を回答として出力する.



平成19年3月12日