入力文 :彼は当惑面をして帰って来た
模範訳 :(He returned with a puzzled countenance.)
英文パターン :In ^poss opinion, should
be .
生成文 :[In his opinion, he should be a puzzled countenance.]
例1ではパターンの違いが意味に対して大きな悪影響を与えている.「彼が当惑
面である」というニュアンスはあっているものの,「should」によって「彼が現
実には当惑面ではないかも知れない」ことを示唆している.さらに生成文には,
「帰って来る」ことには触れていない.又,「In his opinion」となる部分は明
らかに邪魔である.以上のことから,彼が当惑面であるというニュアンスのみが
汲めるので評価Cと判断した.
・例2
入力文 :自分のすることには完全主義者です
模範訳 :(I am a perfectionist at what I do.)
英文パターン :<We| > V(| ).past not to AJ() #2[to ].
生成文 :[I thought not to be a perfectionist.]
例2でも,自分と完全主義者についての関係に触れていることが判るだけで,こ のパターンでは,入力文の意味が不明瞭になってしまう.その理由として,生成 文には「自分のすることには」という限定表現が存在しない上,「not」により 否定形になっている.このことから,「自分と完全主義者についての関係」のニュ アンスが汲み取れるだけとなり,評価Cが適切と判断した.
・例3
入力文 :彼は損をしてプリプリしている
模範訳 :(He is sore on the subject of his loss.)
英文パターン : N() without so much as V()^grn.
生成文 :[He annoys without so much as saying goodbye.]
例3では,「損をする」ことと,「プリプリ」することがわかるが文に余計な部 分が含まれているので入力の意味が判りづらくなっているので,評価Cと判断した.