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評価Cの例



・例1

入力文 :彼は当惑面をして帰って来た

模範訳 :(He returned with a puzzled countenance.)

英文パターン :In $N1$^poss opinion, $N3$ should

be $N2$.

生成文 :[In his opinion, he should be a puzzled countenance.]

例1ではパターンの違いが意味に対して大きな悪影響を与えている.「彼が当惑 面である」というニュアンスはあっているものの,「should」によって「彼が現 実には当惑面ではないかも知れない」ことを示唆している.さらに生成文には, 「帰って来る」ことには触れていない.又,「In his opinion」となる部分は明 らかに邪魔である.以上のことから,彼が当惑面であるというニュアンスのみが 汲めるので評価Cと判断した.


・例2

入力文 :自分のすることには完全主義者です

模範訳 :(I am a perfectionist at what I do.)

英文パターン :<We| $N1$> V($V7$| $ND7$).past not to $V6$ AJ($N4$) $N5$ #2[to $N3$].

生成文 :[I thought not to be a perfectionist.]

例2でも,自分と完全主義者についての関係に触れていることが判るだけで,こ のパターンでは,入力文の意味が不明瞭になってしまう.その理由として,生成 文には「自分のすることには」という限定表現が存在しない上,「not」により 否定形になっている.このことから,「自分と完全主義者についての関係」のニュ アンスが汲み取れるだけとなり,評価Cが適切と判断した.

・例3

入力文 :彼は損をしてプリプリしている

模範訳 :(He is sore on the subject of his loss.)

英文パターン :$AJ1$ $N2$ N($V4$) without so much as V($N3$)^grn.

生成文 :[He annoys without so much as saying goodbye.]

例3では,「損をする」ことと,「プリプリ」することがわかるが文に余計な部 分が含まれているので入力の意味が判りづらくなっているので,評価Cと判断した.



平成18年3月20日