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記号

記号は,文型パターン要素の適合の仕方について,任意化,選択,順序変更および記憶という制御を行う. (表2,表3) 以下に使用例を示す.
任意記号の例
$N1$は[本当に]$V2$
この例の場合,「本当に」の部分はあっても,無くてもよいことを示す.
順序任意要素指定記号の例
{$N1$は, $N2$と} $V3$
この例の場合,「$N1$$N2$と」か「$N2$$N1$は」のどちからであれば良いことを示す.
離散記号の例
/cf
この例の場合,離散記号の適合条件 c は格要素,f は連用修飾句(副詞句)を表すので, 格要素,連用修飾句,または格要素+連用修飾句が適合することを示す. また,離散記号には何も適合しないことも許される.


表 2: 記号一覧
記号名 表記 意味
離散記号 /... 文型に無関係な要素(適合条件については表3参照)
要素選択記号 (…|…) いずれかの要素列と適合
任意記号 […] 文型選択上,任意の要素
補完要素記号 <…> 文型パターン作成時の原文に存在しない主語を補った要素
tabularl順序任意要素
 指定記号 
{…,…} 順序入れ替え可能な範囲
tabularl位置変更可能
要素指定記号
tabularc$$n$^{…}
$$n$
指定位置に入れ替え可能
文節境界記号 ! 文節の境界と適合
記憶記号 #$n$ 適合内容を記憶
標準形表記記号 '…' 字面部分の標準形を指定する


表 3: 離散記号の適合条件
表記 適合条件
y 連用節
t 連体節
c 格要素
f 連用修飾句(副詞句)
k 連体修飾句(形容詞,形容動詞連体形,連体詞)



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平成19年3月1日