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誤り分析

19において×であった221件について,提案方式のどの段 階で×となったのかを分析した.復元失敗の原因の分布を表 20に示す.なお,表20中の(1),(2), (3),(4)は,第3章の翻訳方式のステップを示す.

表 20: 復元失敗の原因の分布
×となった (1)の (2)の (3)の (4)の
段階 段階 段階 段階 段階
割合 25.3% 56.1% 0.0% 18.6%
(全221) (56/221) (124/221) (0/221) (41/221)

(1)は,英語パターン表記の問題である.字面表記の動詞が原形で書かれる英語 パターンがあるため活用形の変形が不可能であった.

(2)は,辞書引きで失敗した.局所翻訳処理はオープンテストであるので,辞書 引き結果に復元できる単語が少なかった.

(4)は,原文の単語が候補に含まれていたが,尤度による選択で失敗した.

なお,(1)については,現在英語パターンに関数を付与する対策がなされている. また,(4)の原因として,文型パターンに付与される意味属性を用いていないこ とが考えられる.


平成19年3月16日