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目次
変数翻訳は,既存の辞書引きプログラムを使用する.辞書引きは,「日本語要素」,
「適合する日本語変数」および「対応する英語変数」の情報を元にする.日本
語変数と英語
変数の種類が違う場合,日本語要素の末尾を変化させて辞書引きを行う.日本
語要素の末尾を変化させて辞書引きを行う例を表15に示す.
表 15:
日本語変数,英語変数の種類が違う辞書引き例
日本語 |
英語 |
日本語 |
末尾 |
辞書引き |
変数 |
変数 |
要素 |
変化後 |
結果 |
![$ADV$](img65.png) |
![$N$](img16.png) |
うまく |
うまさ |
felicity,skill,![$\cdots$](img21.png) |
![$AJ$](img63.png) |
![$V$](img17.png) |
欲しい |
欲しがる |
desire,want,![$\cdots$](img21.png) |
![$AJV$](img64.png) |
![$ADV$](img65.png) |
確かだ |
確かに |
admittedly,![$\cdots$](img21.png) |
なお,日本語変数
(限定詞)および
(連体詞)の定義は制限がかなり強
く,適合する日本語にはある程度の決まりがある.そこで,日本語変数
お
よび
の翻訳は,それぞれ翻訳テーブルを作成する.具体的には,文型
パターン中で日本語変数が
および
となる文型パターンにおいて,日本
語原文で
および
となった日本語要素,英語変数,英
語原文の訳を元に翻訳テーブルを作成する.作成した翻訳テーブルの一部を
表16に示す.
表 16:
作成した
および
の翻訳テーブルの一部
日本語変数 |
日本語原文での日本語要素 |
英語変数 |
英語原文の訳 |
![$GEN$](img1.png) |
あの |
![$ADV$](img65.png) |
then |
![$GEN$](img1.png) |
この |
![$AJ$](img63.png) |
this |
![$GEN$](img1.png) |
これらの |
![$AJ$](img63.png) |
these |
![$REN$](img2.png) |
次の |
![$AJ$](img63.png) |
next |
![$REN$](img2.png) |
わが |
![$N$](img16.png) |
our |
また,訳語の複数の活用形を候補として得るために,既存の活用形辞書を用いる.
例えば,``go''の活用形は,``go'',``goes'',``went'',
が得られ
る.
平成19年3月16日