発話行為
心的状態の一つ「言語」には,発話行為に関する注釈がある.発話行為の解釈の 違いは,後のコーパスの推定結果に影響を与えてしまう.このため,安定したコー パス作成を行なうために,発話行為の揺れを小さくする必要がある [徳久00].
発話行為は,飯田らの情報伝達行為[飯田90]を参考にしている. 発話理解を図のように「行為の種類」と「対象の種類」の組で定義している.
例:「山に行こう.」 「おはよう.」
〈行為の種類,要求〉 〈行為の種類,その他〉
〈対象の種類,プラン〉 〈対象の種類,始めの挨拶〉
↓ ↓
〈発話行為,プランの要求〉 〈発話行為,その他〉
発話文の表現と,発話行為の関係については,[杉坂 03]で調査されて いる.