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重文におけるパターンの絞り込み案


本研究では,因果関係構文の重文において, パターンを「[節 1] 接続助詞 [節 2]」の構造と考える. そして,対応するパターンを絞り込むため, 節 1・節 2 それぞれに人手により意味を付加する.原文 と比較し,一致しなかったものを候補から削除する手法を検討する. 節に意味を付加した表の一部と例を示す.


 
 
Table: 節に意味を付加した表の一部
パターン 節 1 節 2
1 [節2] so that [節1] 好印象,強調 強調
2 [節2] in order to [節1] 好印象 好印象
3 [節2] so as to [節1] 好印象,強調 好印象

(例)彼女はもっとよい仕事につけるように英語を
[節 1:好印象,強調]
勉強しています
[節 2 :ナシ]

例の場合,この手法を当てはめる前は英語の対応パターン数が 17 パター ンある.この手法を用いるにあたり, 日本語の節 1 が[好印象,強調] の意味を持つと考えられる.そこで, 対訳候補が表 5 より番号 1・3 に対応することが分かる. このように手法を用いることによって多くのパターンが削除できるため, 対応パターンが絞り込めると期待される.





2002-03-24