本研究では,因果関係構文の重文において,
パターンを「[節 1] 接続助詞 [節 2]」の構造と考える.
そして,対応するパターンを絞り込むため,
節 1・節 2 それぞれに人手により意味を付加する.原文
と比較し,一致しなかったものを候補から削除する手法を検討する.
節に意味を付加した表の一部と例を示す.
(例)彼女はもっとよい仕事につけるように英語を
[節 1:好印象,強調]
勉強しています.
[節 2 :ナシ]
例の場合,この手法を当てはめる前は英語の対応パターン数が 17 パター ンある.この手法を用いるにあたり, 日本語の節 1 が[好印象,強調] の意味を持つと考えられる.そこで, 対訳候補が表 5 より番号 1・3 に対応することが分かる. このように手法を用いることによって多くのパターンが削除できるため, 対応パターンが絞り込めると期待される.