next up previous
Next: About this document ... Up: No Title Previous: 重文におけるパターンの絞り込み案

おわりに


本研究では因果構文の重文を対象に,意味類型を用いた方法において対応表を作 成し,そして,意味的対応関係を調査した.意味的対応関係とは, 平均対応関係や,1:N(複数)対応の関係,また最大対応関係等で ある.この結果,平均対応数が日本語から英語において 4.1,英語から日本語に おいて 3.1 であった.これより多義性が生じ,一意に決まることが少ないこと が分かる.

この曖昧性をなくすため,節に意味を付加し,対応パターン数を絞っていく方法 を,より詳細に検討していく必要がある.

参考文献
[1] 池原 悟:意味類型に着目した日英意味辞書の研究企画,辞書プロジェクト会 議(2000/4/1-2)
[2] 斎藤,池原,村上:日英比較表現のパターン化と意味的対応関係,言語 処理学会第7回年次大会,pp.241-244(2001)
[3] 池原,宮崎,白井,横尾,中岩,小倉,大山,林:日本語語彙大系,岩波書店(1997)
[4] 沢田,足立,池原,村上:接続助詞の意味解析,情報処理学会第 63 回全国 大会,pp.2-17-18(2001)




2002-03-24