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本手法の判定方法

4章での考えをもとに内と外の関係の判断規則を作成する.以下に判断規則の手順を説明する.

1.
入力文の解析

(a)
入力文は,「修飾部+底の名詞」の形を含む文とする.

(例)彼の仕事は歴史に残る偉業だ。

(b)
入力文を形態素解析にかけ,「述部」「底の名詞」に該当するものを調べ る.
(ここで,修飾部が「という」となる場合は,「外の関係」とする。)

(c)
「底の名詞」については「一般名詞意味属性」を日本語語彙大系 (意味体系)より調べる.

(d)
「述部」については「結合価パターン」を日本語語彙大系(構文体 系)より調べる.

2.
「内と外の関係」の判断

(a)
「底の名詞の意味属性」と「結合価パターン」より内と外の関係を調べる。
(b)
底の名詞の意味属性が「具体」配下の場合を「内の関係」とする。
(c)
底の名詞の意味属性が「抽象」配下となるものについては述部の結合価パ ターンを調べ,格要素となるものを「内の関係」とする。
(d)
格要素にならない場合は任意格により格関係を決定する。
(e)
格関係がある場合を「内の関係」,格関係のない場合を「外の関係」とす る。

6に本研究で提案した判断規則を示す.



  
Figure 6: 「内と外の関係」の決定規則の流れ
\includegraphics[width=180mm]{fig5-4.eps}





2002-03-06