next up previous contents
Next: 翻訳規則表の作成 Up: 単文・複文における時間的性質 Previous: 引用節を含む文における時間的性質

関係節を含む文における時間的性質

関係節(連体修飾節)を含む文における発話時と主節、関係節の時間関係を調べる。

$\displaystyle (例文 5)\hspace*{10mm}私は彼女が書いた論文のテーマを聞いた。$      



$\displaystyle (例文 6)\hspace*{10mm}私は彼女が書く論文のテーマを聞いた。$      


例文5については、「彼女が書く」という事象が、発話時以前の「私が聞いた」時点ですでに 完了していることを表し、例文6では「私が聞いた」時点でまだ生じていないことを表して いる。 つまり関係節の動詞は主節の時点で完了か、未了かのアスペク トを表す。主節と関係節、発話時との時間関係を図にしたものを以下に示す。


  
Figure 3: 主節・関係節と発話時との時間関係
\includegraphics[scale=0.7,clip]{rentai-nami.eps}

3では、主節に用いられている動詞の種類によりマルイチ、 マルニとする。 関係節のタ形とル形は、主節の表すテンスにおいて事象が完了か未了かというア スペクトの区別を行い、英語のように発話時より過去か未来かといったテンスの 区別は行わない。




2000-03-15