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引用節とは「彼が来ると思う」などの「と」に先行する節のことである。引用
節を取る動詞は「思う」、「考える」などの思考動詞、「言う」「聞く」などの
伝聞を表す動詞がある。
例文1では主節の「私は思った」時点で、引用節の「彼がごはんを食べに来る」
という事象が未来に行われる事を表している。例文2では同じ時点で「食べに来る」とい
う事象が過去に行われたことを表している。
例文3では「私は思う」時点で、
「食べに来る」という事象は未来、例文4では同じ時点で過去をそれぞれ表して
いる。つまり引用節が表す時間は、主節の表す時間を基に考えれば良いことにな
る。
主節と引用節、発話時との時間関係を図にしたものを以下に示す。
Figure 2:
主節・引用節と発話時との時間関係
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図2では、引用節に用いられている動詞の種類によりマルイチ、
マルニ、マルサンとする。図の右半分は、主節・引用節の示す時間と発話時と
の時間関係を表している。○が主節の表す時間、△が引用節の表す時間、○と△
が重なっているものは引用節の表す時間が、主節の表す時間と同時だという事を
示している。
2000-03-15