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引用節を含む文における時間的性質

引用節とは「彼が来ると思う」などの「と」に先行する節のことである。引用 節を取る動詞は「思う」、「考える」などの思考動詞、「言う」「聞く」などの 伝聞を表す動詞がある。

$\displaystyle (例文 1)\hspace*{10mm}私は彼がごはんを食べに来ると思った。$      


$\displaystyle (例文 2)\hspace*{10mm}私は彼がごはんを食べに来たと思った。$      


$\displaystyle (例文 3)\hspace*{10mm}私は彼がごはんを食べに来ると思う。$      


$\displaystyle (例文 4)\hspace*{10mm}私は彼がごはんを食べに来たと思う。$      

例文1では主節の「私は思った」時点で、引用節の「彼がごはんを食べに来る」 という事象が未来に行われる事を表している。例文2では同じ時点で「食べに来る」とい う事象が過去に行われたことを表している。 例文3では「私は思う」時点で、 「食べに来る」という事象は未来、例文4では同じ時点で過去をそれぞれ表して いる。つまり引用節が表す時間は、主節の表す時間を基に考えれば良いことにな る。

主節と引用節、発話時との時間関係を図にしたものを以下に示す。


  
Figure 2: 主節・引用節と発話時との時間関係
\includegraphics[scale=0.8,clip]{inyou.eps}

2では、引用節に用いられている動詞の種類によりマルイチ、 マルニ、マルサンとする。図の右半分は、主節・引用節の示す時間と発話時と の時間関係を表している。○が主節の表す時間、△が引用節の表す時間、○と△ が重なっているものは引用節の表す時間が、主節の表す時間と同時だという事を 示している。




2000-03-15