本研究では,パターンを作成するため,
比較の定義に従い高校英語の参考書から用例を500文程度収集する.
また図3のパターン対応の仕組みにおいて,
構造と意味の面から対応づけるため,
パターン表を作成において
パターンを意味ラベル・付加意味・品詞列ごとに分類する.
パターン表を作成する手順を以下に示す.
図3の手順によって得られるパターン表の一部
を例として表1・2に示す.
パターンは,同値パターン群ごとにまとめられており,
表中の「同値番」の欄の数字は同値パターン群ごとの番号である.
また「同値番」欄のカッコ内は意味ラベルを表し,
中カッコ内は付加的意味を表す.
「番」欄の数字はパターンごとの番号を表す.
同値番 | 番 | パターン | 品詞列 |
1(同級) |
1A | N1はN2と同じようにKだ | N1,N2,K |
1B | N1はN2くらいKだ | N1,N2,K | |
2(同級) |
2A | N1はN2と同じ程度FVする | N1,N2,F,V |
3(同然) |
3A | N1とN2は同じだ | N1,N2 |
3B | N1はN2も同然だ | N1,N2 | |
3C | N1はN2のようなものだ | N1,N2 | |
3D | N1とN2は同じものだ | N1,N2 | |
4(同級) |
4A | N1はK1と同じくらいK2だ | N1,K1,K2 |
[一者] | 4B | N1はK1であるようにK2だ | N1,K1,K2 |
5(比較) |
5A | N1はN2ほどKでない | N1,N2,K |
5B | N2はN1に比べてKだ | N1,N2,K | |
5C | N2はN1よりKだ | N1,N2,K | |
5D | N2はN1に対してK1だ | N1,N2,K | |
6(比較) |
6A | N1はN2ほどFVしない | N1,N2,F,V |
7(比較) |
7A | N1はN2よりN3が劣る | N1,N2,N3 |
[否定] | 7B | N1はN2よりN3がよくない | N1,N2,N3 |
8(比較) |
8A | N1はN2より上でVする | N1,N2,V |
[位置] | 8B | N1はN2の上でVする | N1,N2,V |