まず意味的に対応しているパターンを網羅的に探すため, 原言語のパターンの意味ラベルを目的言語のパターンの意味ラベルと 対応づける.意味ラベルを用いてパターンを検索する例を以下に示 す.
(例1)表1から意味ラベル[比較級]に対応する英語パターンを検索すると, 同値パターンの番号5,6,7,8が出力される.
次に意味的に対応しているパターンを詳細に探すため,原言語のパターンの付加意味を
目的言語のパターンの付加意味と
対応づける.付加意味を用いてパターンをさがしだす例を以下に示す.
(例2)表1から意味ラベル[比較級]の中からさらに 付加意味が[否定]のパターンを検索すると, 同値パターンの番号6が出力される.
また構造的に適切なパターンを細かく探すため,原言語のパターンの品詞列を
目的言語のパターンの品詞列と
対応づける.品詞列を用いてパターンをさがしだす例を以下に示す.
(例3)表1から意味ラベル[比較級]の中から,さらに 品詞列[N1,N2,F,V]のパターンを検索すると, 同値パターンの番号5が出力される.
このように本研究では,原言語のパターンの
意味ラベル,付加意味,品詞列を目的言語のパターンに対応づけることで,
意味的・構造的に対応している
同値パターン群を一意に求めることができる.