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3.5 パターンを対応づける仕組み


原言語のパターンを目的言語のパターンと対応づける手順を図4に示す.



  
Figure 4: パターンを対応づける仕組み
\includegraphics[width=6cm,keepaspectratio]{zu4.eps}


12を用いて, 目的言語のパターンをしぼりこむ例を以下に示す. 原言語のパターンに対応している 目的言語のパターンの総数を残存したパターン数とする. ここでは残存したパターン数は表1の英語パターンの総数, 20からはじまる.

(例4)日本語パターン2A「N1はN2と同じ程度FVする」 に対応する英語パターンをもとめる手順を以下に示す.
手順1:2Aの意味ラベル=同級
手順2:2Aの付加的意味情報=ナシ
手順3:2Aの構造(品詞列)=N1,N2,F,V
手順4:意味ラベル「同級」に対応する英語同値パターン番号=1,2
(残存したパターン数20→5)
手順5:省略
手順6:手順4で出力された結果の中で,品詞列がN1,N2,F,Vの英語同値 パターン番号=2
(残存したパターン数5→2)

日本語パターン2Aに対応する同値パターン番 号は2で,対応パターンは2a「N1 V as F as N2.」と2b「N1 V no less F than N2.」の2つとなる.

例4より手順4ー6の各手順で残存したパターン数が減少し, 同値パターン一つまでしぼりこまれていることがわかる.しかし 図4の全ての手順が終了した後も 複数のパターンが対応している場合が多いため, その中から文脈に応じた最適なパターンを選択する方法が必要となる.





2002-02-09