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コトの後方の語による分類


4.1節での分類結果から「その他」に分類されたコトについ ては英語との対応を明確にするために,後方の語によって細分類を行う. コトの直後に現れる語は主に格助詞である.しかし格助詞だけでは英語と 対応づけることが出来ないので,さらに後方の語による分類が必要である. また,前方の動詞や助動詞も重要となってくる.そこでまず格助詞による分 類を行い,さらに格助詞の後方の語と,コトの前方の動詞によって分類する. 分類結果を表 6 に示す.


 
 
Table 6: コトの後方の語による分類
区分 表現の構造 意味
コトが 動詞(過去形)+コトが+ある 過去の経験
  動詞(現在形)+コトが+あった  
  動詞(現在形)+コトが+ある 習慣
  される+コトが+ある 可能性
  コトが+できる 可能
コトに コトに+なる 予定
  コトに+している(する) 習慣
  コトに+した 決定
  コトに+より(よって) 手段・理由
  コトに+ついて 動作の対象
コトで コトで 手段・理由
コトと コトと+する 決定
コトだ という+コトだ 推量
コトから コトから 理由
コトの コトの+名詞 事象の性質
    ・状態




Noboru KURUMAI
2001-03-21