前節の模擬対話実験で得られた各ユーザ発話文の書き起しを利用し,文モデ ルを作成する.文モデル中の各文は意味表現と対応づけらる.また,カバレッ ジを上げるために,ネットワーク文法の形式で表現した.その作成手順を以下 に示す.
各ユーザ発話文中の商品名に関して発話している部分(商品名句)や数詞句, 不用語などの発話部分を抜き取り,文テンプレートを作成し意味表現と対応づ ける.抜き取った発話部分は別に保存するが,商品名句などは意味表現中の に関しての発話パターンとして対応づける.次に,対応した文モデル を生成する意味表現を とする.と同一 のをもつ意味表現と対応した全ての文テンプレート(個あるとする)中 の不用語,商品名句,数詞句等が抜き取とられた位置に,不用語や に関しての発話パターン全てを並列的に挿入し,ネットワー ク文法 とする.が発生したときのの条件付 き生起確率も対話データを使って近似的に求める.