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本研究の合成対象は単語の読み上げ音声であり,
聞き取りやすいようにゆっくり,明瞭に発声されるべきものである.
従って,自然文や感情を伴う音声を合成する場合に比べて抑揚が抑えられ,
各音韻ごとに用意しておくべき韻律のバリエーションが
少なくて済むと考えられる.
また,合成対象単語は「地名」「姓名」など
特定の分野のものなので,
一般的な単語全てを合成する場合に比べて,用意すべき音韻の種類や
韻律のバリエーションは限られる.
従って,音節を接続単位として選び,
各音節について必要な韻律のバリエーションを用意しても
データベースを現実的なサイズに抑えることができると
考えられる.
Jin'ichi Murakami
平成13年10月1日