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音節の知覚においてスペクトルの最大変化点
(すなわち子音から母音への遷移領域)が重要な役割を
果たすことが指摘されている[6].
音素単位の接続の場合,
データベースから選択された音声波形によっては
接続時に必ずしも滑らかなスペクトル遷移が得られるとは限らない.
この場合は音節明瞭度が悪化し,
合成された単語音声の了解度が落ちると考えられる.
合成音声がユーザに情報を提示するために使用される場合,
特に前出の番号案内システムのように
文脈が理解の補助にはならない場合には,
単語了解度は重要である.
従って,音節明瞭度を重視し,
子音から母音への遷移領域は切り離さずに,
一つのものとして扱う方が良い.
Jin'ichi Murakami
平成13年10月1日