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提案する合成方式を用いて日本の地名を合成する実験を行った.
ここでは以下の理由から,合成対象
を4,5,6モーラの地名に限った.
- 前述のように,これらの地名に関しては
アクセント型を意識しなくて良い.
- 字などまで含めると,日本全国の地名の件数はおよそ18万件に及ぶが,
その中で4,5,6モーラの地名は105,000件,すなわち6割を占めるため,
録音件数の削減効果が大きい.
- 7モーラ以上の地名は55,000件,全体のおよそ3割を占めるが,
これらの地名は,例えば「綾野町+東(アヤノチョウ+ヒガシ)」のように,
短い単語に分割できるものが多い.
このように複合語的な長い地名の場合は,
提案手法の音節単位の接続よりも,構成単語ごとの接続の方が
録音数,音質の面で有利になる可能性がある.
提案手法を用いる場合でも,
韻律的特徴に関して詳細な検討を行った上で
音節部品種類が持つべき属性を決定する必要がある.
Subsections
Jin'ichi Murakami
平成13年10月1日