ビームの絞り方には、次の2つの方法がある。
尤度の閾値でビームを絞る方法は、計算量が少なくてすむためよく利用されている [1]。しかし、認識を行なう前に予め閾値を決めておかなければならないため、 動作が不安定になることがある。
一定のビーム幅でビームを絞る方法は、フレームごとにソーティングが必要に なる。そのため、計算量が増大する。
本論文では、後者のアルゴリズムを選択している。だたし、計算順序として、始 めにフレームごとに最も高い最大累積尤度()からビーム幅の最大累 積尤度 ()を計算し、次にこの尤度 ()でビームを絞り込んでいる。こ の方法はフルソートと比較すると計算量が大幅に削減できる[6]。