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融合ラベルの付与率から見た自由発話の音声の崩れ

音声のラベリング作業において、発話テキストを参照しながら人手 で音素境界を決定していくときに、音素境界が不明瞭な音素区間に 対して付与するラベルのことを、融合ラベルと呼んでいる。

同一話者の4種類の発話様式(単語発声、文節単位の朗読発声、文 単位の朗読発声、自由発話)における融合ラベルの付与率を調査し た。これを図1に示す。この結果をみる と、単語発声や文節単位の朗読発声および文単位の朗読発声には、 融合ラベルの出現頻度に大きな差がないのに対し、自由発話におけ る融合ラベルの出現頻度は、文単位の朗読発声と比較して約4割近 く増加していることがわかる。

なお、朗読音声の文節単位と文単位の発話内容は同一であるが、他 の発声内容とは各々異なっている。

図 1: 融合ラベルの付与率
\begin{figure}\begin{center}
\fbox{\epsfile{file=figure1.eps,width=75mm}}\end{center}\end{figure}



Jin'ichi Murakami 平成13年10月5日