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自由発話における言い直しの種類と出現頻度

言い誤りであるかどうかの判定は、文法的、意味的な前後関係を考 慮して決定する必要がある。言い淀みは、音声を注意深く聞いて決定 する必要がある。自由発話において通常観測される、言い誤りや言 い淀みなど言語現象は、テキストデータ中では、話者が言い直さな いかぎり、検出するのは困難である。これらの問題のため、本論文 では言い直しの出現頻度のみを調査した。調査は200文に対して行 なった。この言い直しの分類と出現頻度を、図7に示す。また例文を以下に示しめす。例文中においてアンダー ラインは言い直しを意味する。

ただし、この言い直しの分類には問題が多い。例えば、単語の意味 の違いは明確でないため『意味の異なる単語の挿入』と『丁寧な単 語での言い直し』の区別の差は明確でない。また、日本語では単語 の概念が曖昧なため、『同じ単語の繰り返し』と『単語の言い直し』 の区別の差も明確でない。したがって、ここで示した分類はかなり 主観的である。

図 7: 自由発話における言い直しの出現頻度
\begin{figure}\begin{center}
\fbox{\epsfile{file=figure7.eps,width=75mm}}\end{center}\end{figure}

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自由発話における言い直しの例文

  1. 無意味な単語の挿入 25%

  2. 意味の異なる単語の挿入 18%

  3. 同じ単語の繰り返し 14%

  4. 単語の言い直し 13%

  5. 助詞の誤り 10%

  6. 丁寧な単語での言い直し (名詞) 13%

  7. 丁寧な単語での言い直し (動詞) 7%

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Jin'ichi Murakami 平成13年10月5日