次へ: 被覆率向上のための課題について
上へ: 今後の対策について
戻る: 今後の対策について
上述の通り,適合文型パターンの中から意味的に正しい文型パターンを選択することはかなり困難な仕事だと思われる.この問題を解決する方法としては,文型パターンで使用された変数に意味的制約条件を付与することが有効と見られる.そこで,どの程度の分解能で意味属性を付与すると良いかであるが,本検討の結果から見て,文型パターンでは,平均数十通りの意味が縮退していると思われるから,平均で数十通り,重なりの大きいところを考えても1,000通りくらいの分解能(「日本語語彙大系」[池原, 宮崎, 白井, 横尾, 中岩, 小倉, 大山, 林池原
1997]の意味属性の分解能のレベルに相当)があれば,ほぼ意味的な多義は解消できそうである.
平成16年11月17日