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文型パターンの記述レベルと汎化の方法

文型パターンは,対訳標本文中の線形な要素を対象に,変数化,関数化,任意化などを行ったもので, 変数化された要素の文法的属性に着目して,単語レベル,句レベル,節レベルの3グループから構成される. 表2に各レベルにおける主な汎化の内容を示す[*]

これらの3段階は汎化の程度を表すもので,いずれも使用される変数や関数は, 文法的属性によって変域が指定されるものであることから文法レベルで定義された文型パターンである[*]


1.5
表 2: 文型パターンの記述レベルと汎化の内容
レベル 汎化の主な内容
  線形要素の自立語を変数化した文型パターンで,おおよそ以下の汎化を行ったもの.
単語 (1)名詞,動詞,形容詞,副詞などの自立語を変数化
レベル (2)線形で文型上不要な要素を任意化し,文型の骨組みとなる要素を抽出
  (3)字面要素について可能な範囲でグループ化
  句の変数は使用されているが,節の変数の使用されていない文型パターンで,単語レベル
の文型パターンにおおよそ以下の汎化を行ったもの.
レベル (1)適用範囲を品詞から句へ拡大(品詞変数は可能な範囲で句変数化)
  (2)機能語の適用拡大(格助詞→格助詞相当語,等)
  (3)英語句生成関数の適用
  節の変数が一つ以上使用された文型パターンで,句レベルの文型パターンにおおよそ以下
の汎化を行ったもの.
レベル (1)名詞節,副詞節,主節,従属節の1変数化による重文,複文の基本構造をパターン化
  (2)日本語節から英語句への変換関数の使用
  (3)その他英語構造生成関数の使用



平成16年11月17日