文型パターンを使用した翻訳では,通常,各入力文に対して使用できる文型パターンが1つ以上存在することが望まれる.そこで,適合文型パターンがあった入力文を対象に「適合文型正解含有率」を評価した結果を表16に示す.表中の「完全一致」の欄は,「完全一致」した文型パターン(いずれも1つ以上)を持つ入力文が対象で,1入力文に「完全一致」した文型パターンの中に各ランクに該当する文型パターンが1つ以上含まれる割合を示す.これに対して,「部分一致」の欄は,「部分一致」した文型パターンしか持たない入力文が対象で,適合文型パターンの中に該当する文型パターンが1つ以上含まれる割合を示す.また,「全体」の欄は,適合した文型パターン(「完全一致」,「部分一致」のいずれでも良い)の中に,該当する文型パターンが1つ以上含まれる割合,すなわち「適合文型正解含有率」を示す.
この表から,適合した文型パターン全体の「適合文型正解含有率」は,「適合文型意味正解率」(表15)に比べて,約2倍大きいことが分かる.