next up previous
次へ: 評価結果のまとめと考察 上へ: 評価結果 戻る: 適合文型正解含有率()

正解率に関するまとめ

以上,単語レベルの適合文型パターンの意味的な正しさに関する評価結果から以下のことが分かる.すなわち,適合文型パターンの中から翻訳に使用する文型パターンを選択するとき,

(1)
ランダムに文型パターンを選べば,それが意味的にも適切な確率は9%である.
(2)
もし最適な文型パターンを選ぶ方法が分かった時は,意味的な正解率は21%となる.
なお,
(3)
適合文型パターンのうち,「完全一致」した文型パターンの適合率は,「部分一致」した文型パターンの場合の5〜10倍大きく,「完全一致」した文型パターンからランダムに選べば41%,意味的に正しい文型パターンを選択することができれば50%である.

以上から,単語レベル文型パターンの場合,適合した文型パターンから意味的に正しい文型パターンと誤った文型パターンを区別する方法が実現できれば,入力文の約14%(=0.698%×21%)に対してに適切な文型パターンが発見できること,またその場合,各入力文の2/3の部分は対応する英語文型パターンをそのまま使えば翻訳できることが分かる.



平成16年11月17日