今回の調査では、話者によって相違が見られるが、言い直しを含む文は文章全体の 2% から4%を占めることが示された。しかし、今回の調査した話者はナレータ (アナウンサや声優など音声を職業としている人)であるため、一般の人の言い直 しの出現頻度は、これよりも高いと思われる[7]。
なお、文献[25] では言い直した単語に着目して、言い直しを分析して いる。これを見ると言い直しの59%は、言い誤った単語を直ちに言い直している。 また文献[26]においてもほぼ同様な結果が見られる。今回の自由発話 データの言い誤りを分析すると、単語にならない音節となっているものが39%、直 後に言い直しているのが 52%であり、傾向はほぼ同じであった。