今回の調査では、話者によって相違があるが、間投詞が出現する文は文章全体の 40%から65%を占めることが示された。しかし、電話のような音声のみによる対話 では、間投詞は相手の注意を促す役割を持つ場合がある[8]。したがって話 し相手と対面して話す自由発話では、この出現頻度より低くなる可能性がある。
なお、自由発話における間投詞(冗長語、不要語)の出現頻度は多くの研究期間で 報告されている。文献[22]や文献 [23]では日本音響学会連 続音声データベースの書き起こしテキストを調査して報告している。また、文献 [8]では、開始符合としての間投詞の種類と出現頻度を報告している。また、 文献[24] ではNHKラジオ第一放送の電話相談番組を書き起こして報告して いる。これらの論文と比較すると、間投詞の出現頻度はほぼ同じ割合と言える。ま た、間投詞の種類も、これらの報告と比較すると比率に違いがあるが、代表的な間 投詞に関してはほぼ同じ割合といえる。