文法属性による規則として,どのような規則があるかについては,従来から検討 されており(穴倉,宮崎 1995),人間による標本分析で比較的容易に推定する ことができる.ここでは,「の型名詞句」において同格の「の」が使用された事 例の解析に適用するための「文法属性規則」を考える.
ところで,名詞句「」において,助詞「の」が同格を意味する場合は, 以下の二つの場合が代表的である.
前節で使用した1万件の名詞句のうち,人名,地名を含む同格表現,それぞれ,
102件,13件に対して,上記の規則を適用した結果によれば,カバー率は,それ
ぞれ,,で,正解率はいずれもであった.