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(2)文法属性規則の作成

文法属性による規則として,どのような規則があるかについては,従来から検討 されており(穴倉,宮崎 1995),人間による標本分析で比較的容易に推定する ことができる.ここでは,「の型名詞句」において同格の「の」が使用された事 例の解析に適用するための「文法属性規則」を考える.

ところで,名詞句「$A
のB$」において,助詞「の」が同格を意味する場合は, 以下の二つの場合が代表的である.

  1. 人名を含む同格表現
  2. 地名を含む同格表現

前節で使用した1万件の名詞句のうち,人名,地名を含む同格表現,それぞれ, 102件,13件に対して,上記の規則を適用した結果によれば,カバー率は,それ ぞれ,$74.5\%$$100\%$で,正解率はいずれも$100\%$であった.


Jin'ichi Murakami 平成13年1月17日