前節で示した各次元の規則生成では,事例の特徴空間上,例外なく同一のクラス の事例からなる空間からのみ構造規則を抽出し,それを汎化している.しかしこ の方法では,ごくまれに発生する例外のため,規則が生成できないような場合が 心配される.そこで,汎化の範囲をより拡大するため,この条件をゆるめ,規則 生成の対象となる事例数に対して閾値を設ける.
すなわち,規則生成において,クラスに対する構造規則を生成するとき,クラ ス以外のクラスの事例が以下であるノードの範囲まで特徴空間を広げて構 造規則を生成する.汎化においても同様の基準を使用するものとする .
閾値の値は,目標とする解析精度に依存して設定する必要がある.すなわち,閾
値内の事例から得られた規則の場合,それを使用した解析では,最
大の
誤りが生じることが予想されるから,目標とする解析精度をとするときは,
閾値は,
となるように設定する必要がある.