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(2)規則の精度を保証するための閾値

前節で示した各次元の規則生成では,事例の特徴空間上,例外なく同一のクラス の事例からなる空間からのみ構造規則を抽出し,それを汎化している.しかしこ の方法では,ごくまれに発生する例外のため,規則が生成できないような場合が 心配される.そこで,汎化の範囲をより拡大するため,この条件をゆるめ,規則 生成の対象となる事例数に対して閾値$\gamma \%$を設ける.

すなわち,規則生成において,クラス$C$に対する構造規則を生成するとき,クラ ス$C$以外のクラスの事例が$\gamma \%$以下であるノードの範囲まで特徴空間を広げて構 造規則を生成する.汎化においても同様の基準を使用するものとする[*]

閾値の値は,目標とする解析精度に依存して設定する必要がある.すなわち,閾 値$\gamma \%$内の事例から得られた規則の場合,それを使用した解析では,最 大$\gamma \%$の 誤りが生じることが予想されるから,目標とする解析精度を$\eta \%$とするときは, 閾値は, $\gamma\leq (100-\eta)\%$となるように設定する必要がある.


Jin'ichi Murakami 平成13年1月17日