そこで,「意味属性数の木」のなかで,一次元規則の生成で使用されたノードに 着目する.このノードから生成された一次元規則のクラスがであり,かつ,そ の下位ノードのいずれからも同じクラスの構造規則が生成されるとする.ただ し,下位ノードには,対応する事例が存在せず,すべての要素がゼロとなる事例 数リストは存在しても良いが,ゼロでないような要素が複数存在する事例数リス トはないものとする.このとき,下位ノードから得られる規則は,着目したノー ドの規則で代表することができる.
汎化は,このように,「事例数リスト」が上位ノードに畳み込めるようなノー ドを発見し,そのノードから生成された規則を削除することによって行われる. 具体的には,下位ノードから汎化を開始し,順次,上位ノードに向かって汎化 を進める.一度,汎化の結果得られたノードも,上記の条件を満たす限り,さ らに上位ノードに縮退される.
図5に,クラス数の場合の例を示す.図中,(a)では,のノードの配
下に,,の2つのノードがあるが,それらに属す事例(それぞれ,14件,
21件)は,いずれも,ノードの事例(18件)と同じく,クラス1の事例で
あるので,上位ノードに畳み込まれ,ノードの事例数リストは,
となる.このとき,2つの下位ノートの事例数リストの値は,0にクリアされる.
図中の(b)は,クラス2の場合の例で,以下同様である.