表4.2〜表4.7にあるように賛成を得やすいとされた素性である「うーん」,「予防」,「現場」が使用された,賛成を得やすいコメントを掲載する.
- うーん.政治家とかの不法行為などはわかるんだけど,芸能人のプライベートを勝手に撮影して報道して良いとされているのはなぜ?スポーツ選手とかもそうだけど.
- 経口治療薬が出て来たらファイザーもモデルナ等予防薬はオワコン
- トイレの施工がきちんと管理出来たら一流の現場監督だと言われるくらいトイレは難しい.
上記は一例ではあるが,これらの単語が原因で賛成を得やすい文章になっているとは考えにくい.本実験では1,000コメント以上投稿された300記事を収集し,文章対を作成して機械学習に入力しているがデータ数が少ないためこのように賛成を得やすい文章の特徴の発見ができなかったのではないかと考える.
次に賛成を得にくいとされた素性である「バカ」,「幼稚」が使用されたコメントを掲載する.
- 地球はバカが多いから他の平和な星で暮らしたいです.
- 話し方も内容もあまりに幼稚で驚いた.
上記も一例ではあるが,これらの単語を用いた文章は皮肉や誰かを批判する文章になるため賛成が得にくい文章になっているのではないかと考える.
文章の文字数はME,SVMともに100文字や,200文字のコメントが賛成を得やすい素性となっているので賛成を得やすい文章には自らの意見を伝えるためにある程度の文章量が必要になっているのではないかと考える.逆に,文章が長すぎても賛成を得やすいとならないのはYahoo!ニュースのコメント欄では一目見たときに長すぎて,読む気を失っているのではないかと考える.
以上のことをまとめると賛成を得やすい文章を作成する際には以下の点を注意する必要があると考えることができる.
- バカや幼稚などの単語のみで人をバカにする意味がある単語の使用を避ける.
- 100文字から200文字くらいに文章をまとめて作成する.
この2点を踏まえて,文章の作成を行うことで賛成を得やすい文章の作成が容易に可能になるのではないかと考える.