NMTは,近年提案された機械翻訳の手法である.NMTは学習と翻訳の2つの過程を経て出力文を形成する.NMTの学習には,日本語文と英語文の対訳文を用いる.
NMTの手法には,Encoder-Decoderモデルとそれを拡張したAttentionモデルが提案されている.Encoder-Decoderモデルは入力系列を固定長のベクトルに符号化(encode)し,固定長のベクトルより出力系列を復号化(decode)するモデルである.入出力の系統は単語のベクトル表現となる.AttentionモデルはEncoder-Decoderモデルの出力系統を生成する際に,出力系列と入力系列の参照を行う機構(Attention)を用いた手法である.Encoder-Decoderモデルと比較して,長い入力文に対する妥当な出力文を形成できる.