「牛肉」「豚肉」「鶏肉」

(正解例1)
米国産牛肉の輸入制限緩和は前回の会談で大統領から進展を求められた課題。

(正解例2)
これについて、農水省は「家庭で食べるテーブルミートとしての豚肉の量は減っているが、ハム、ソーセージに加工した形での消費は伸びている。

(正解例3)
同社はその後も苦戦続きで、昨年は取引先だった中国の工場で期限切れ鶏肉使用が発覚。
(誤り例1)
渡されたのは、鶏肉(牛肉)を甘辛く煮た唯一の得意料理。

(誤り例2)
牛肉(豚肉)は長時間煮込むことで、余分な脂が抜け落ち、軟らかくなります。

(誤り例3)
「モスバーガー」を展開するモスフードサービスはタイ産など輸入牛肉(鶏肉)を使用。

4.17に単語組「牛肉」「豚肉」「鶏肉」の機械学習の分類結果を示す. 表4.18に単語組「牛肉」「豚肉」「鶏肉」の正規化α値に基づいた機械学習が参考にした素性を示す.




Table 4.17: 機械学習の分類結果(「牛肉」「豚肉」「鶏肉」)
  データ数 再現率 適合率
牛肉 500 0.65 0.65
豚肉 500 0.59 0.62
鶏肉 500 0.62 0.59
総数 1500 0.62 0.62


Table 4.18: 機械学習が参考にした素性(正規化α値:「牛肉」「豚肉」「鶏肉」)


32#32


「牛肉」からは「米国」,「オーストラリア」,「日本」のように肉牛が多く飼育されている国が多く見受けられたほか,「輸出」,「自由」,「値上げ」など関税に関係する単語や,「自動車」や「オレンジ」など貿易の対象となるものも多く含まれていた.

「豚肉」の素性として豚肉の加工食品である「ソーセージ」や「ベーコン」,「ハム」などのほか,豚がイスラム教において神聖なものであることから「イスラム教」,「禁止」,「戒律」などの単語も見受けられた.また,豚肉の素性には「味付け」,「コショウ」,「みそ」など味付けに関する単語があり,新聞記事にも料理の作り方が掲載されている頻度が多く見受けられたので,家庭料理でも簡単に調理することができる手軽な肉であることがわかった.

「鶏肉」においては「期限切れ」という言葉がかなりの頻度で出現していた. これは2014年7月に起きたマクドナルドの取引先だった中国の食品会社が「消費期限切れ」の鶏肉を使用していた事件によるもので,同様に「マクドナルド」や「加工」,「安全」といった単語も多く出現していた. また,「豚肉」同様,新聞記事に多くの調理法が掲載されており,「タマネギ」や「ゴボウ」,「豆」など一緒に調理されやすい食材も多く見受けられた.