学習文対(日本語) | 彼は彼女が好きだ。 |
学習文対(英語) | He likes her. |
単語レベル文パターン(日本語) | 126#126は127#127が2#2だ。 |
単語レベル文パターン(英語) | 126#126 2#2 127#127 . |
学習文対(日本語) | 彼は旅行が好きだ。 |
学習文対(英語) | He travels a lot. |
単語レベル文パターン(日本語) | 126#126は127#127が2#2だ。 |
単語レベル文パターン(英語) | 126#126 2#2 127#127 . |
学習文対(日本語) | 彼はギャンブルが好きだ。 |
学習文対(英語) | He is so into gambling. |
単語レベル文パターン(日本語) | 126#126は127#127が2#2だ。 |
単語レベル文パターン(英語) | 126#126 2#2 127#127 . |
また,表2.23,表2.24,表2.25に3つの学習文対の対訳句と対訳単語確率の例を示す.
対訳句の変数 | 日本語句 | 英語句 | 1#1 |
126#126 | 彼 | He | 0.4 |
2#2 | 好き | is so into | 0.4 |
127#127 | ギャンブル | gambling | 0.5 |
表2.23,表2.24,表2.25はいずれも単語レベル文パターンが一致している.また,2#2について日本語句「好き」に対して異なる英語句を用いて表現されている.前節と同様に,この3つの対訳句を 1#1の値が高い順番で順位を決定し,順位が3位以下の対訳句を削除する.それぞれの変数確率とその順位を表2.26に示す.
3位以下の対訳句を削除するので,日本語句「好き」,英語句「is so into」という対訳句を削除する. しかし,対訳句「好き」「travels」は,日本語句「好き」に対して英語句が「travels」と誤っているにも関わらず, 1#1の値が最も高く順位が1となっている.このように誤った対訳句が存在する.その結果,誤った変換テーブルが自動作成され,誤翻訳となる.誤った変換テーブルの作成例を表2.27に示す.
学習文対(日本語) | 君は料理が得意だ。 |
学習文対(英語) | You are good at cooking. |
単語レベル文パターン(日本語) | 126#126は127#127が2#2だ。 |
単語レベル文パターン(英語) | 126#126 2#2 127#127 . |
照合する学習文対(日本語) | 彼は旅行が好きだ。 |
照合する学習文対(英語) | He travels a lot. |
変換テーブル2#2 | A:得意 B:are good at |
C:好き D:travels |
変換テーブル2#2について,下線部の日本語句「好き」が英語句「travels」と誤っている.本稿では,この問題を解決するために新しい手法を提案する.