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日本語選択

4.3より, 日本語選択後の変換テーブル数は英語選択後よりも多い. しかし, 表4.4より, △と評価した変換テーブルの数は英語手法よりも多い. 日本語選択で△と評価した変換テーブルの例を表5.5, 5.6 に示す.



表: △とした変換テーブル (1) (日本語選択)




表: △とした変換テーブル (2) (日本語選択)



5.5において合致した前後の単語は 「に」・「た」である. また, 表5.6において合致した前後の単語は「が」・「た」である. つまり, 表5.5と表5.6の合致した前後の単語は共通して助詞を含む,

そこで, 改善策として, 前後2単語を比較する選択の手法を提案する. 前後2単語を比較することで, より正確に前後環境の利用が可能になると考えられる. 例として, 表5.5の変換テーブルを前後2単語を比較して選択を行なう. Aである「乗り遅れ」の前後の2単語は, 「電車 に」・「た 。」 である. Cである「ニス を 薄く 塗っ」の前後の2単語は, 「机 に」・「た 。」 である. よって, 表5.5は前後2単語を比較することで選択において削除される. 表5.6も同様に削除される. したがって, 前後2単語を比較することで△の変換テーブルをより削減できる.



2020-03-11