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目次
本項では,各学習回数で翻訳精度の特徴を調べるために,6.2.1項で調査した頻度1単語ををひらがな,カタカナ,漢字と分けて評価した.頻度1単語の種類別の評価を表6.2.2に示す.
表:
頻度1単語の種類別の評価結果
学習回数 |
ひらがな |
カタカナ |
漢字 |
2 |
0.214 (3/14) |
0.400 (6/15) |
0.304 (21/69) |
4 |
0.200 (3/15) |
0.615 (8/13) |
0.366 (26/71) |
8 |
0.250 (4/16) |
0.500 (5/10) |
0.301 (22/73) |
16 |
0.125 (2/16) |
0.400 (4/10) |
0.369 (27/73) |
表6.2.2より,学習回数が16回の時は,他の学習回数の時よりひらがなの対訳単語の翻訳精度が低く,漢字の対訳単語の翻訳精度が高かった.この原因は,以下のように考えている.EM推定においては,学習回数を増やしていくと翻訳候補が一意に絞られやすくなる傾向がある.そのため,一つの意味しか持たない漢字の対訳単語は,複数の意味を持つひらがなの対訳単語より,翻訳精度が高くなる.
2019-03-08