人手評価ではベースラインと提案手法の出力文から,それぞれランダムに抽出した100文を用いる.100文に対して正確性に基づき,人手による対比較評価を行う.評価の基準を以下に示す.評価結果を表7.4に示す.
ベースラインVS提案手法における, 提案手法○の出力例を表7.6〜表7.8, ベースライン○の出力例を表7.9〜表7.11, 差なしの場合の出力例を表7.12〜表7.14に示す.
表7.6において,入力文の``貿易国''に対する出力が提案手法では``country of trade''と比較的正しい 訳が得られている.ベースラインでは``American country''となり誤った訳が生成されている.
表7.7において, 入力文の``旅行の申し込みを受け付けています''に対する出力が提案手法では``receiving applications for the trip''と比較的正しい訳が得られている.ベースラインでは``content with my trip''となり誤った訳が生成されている.
表7.8において, 入力文の``台所用品''に対する出力が提案手法では``kitchen goods''と比較的正しい 訳が得られている.ベースラインでは``kitchen modes''となり誤った訳が生成されている.
表7.9において,入力文の``苦味がある''に対する出力が提案手法では``tastes sweet ''と誤った訳になっている.ベースラインでは,`` tastes bitter''と入力の意味により近い訳が得られている.
表7.10において,
提案手法では入力文中の``飢饉の年''を正しく翻訳できていない.ベースラインでは全体として比較的正しい翻訳となっている.
表7.11において,
入力文の``救出された''に対する出力が提案手法では`` were displaced''と誤った訳になっている.ベースラインでは,`` were saved''と入力の意味により近い訳が得られている.
表7.12において,入力文の``時計''が提案手法では``watch''と訳され,ベースラインでは``clock''と訳されている違いがあるが,文全体の翻訳精度に差はないと考えられる.
表7.13において, 提案手法とベースラインでは同一の出力が得られている.よってこれらを差なしとしている.
表7.14において, 提案手法では``に落ち着いた''に対する出力``settled themselves in''が得られ,ベースラインでは``settled into''が得られているが,どちらも同程度に正確であると考えたため,差なしとしている.
s142006 2018-03-06