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人手評価例:差なしの例

Moses◯の評価例を表6.10,表6.11及び表6.12に示す.


Table 6.10: 差なしの人手評価例1
112#112


6.10では,主語は入力文において省略されているため,「He(彼)」と「I(私)」で差はない.また,「誘惑に負ける」に対する表現も「lost temptation」と「gave in to temptation」では表現が違うが意味は同じであるため,差はない.「一時の」に対して,TDSMTでは「one time(前の,かつての)」,Mosesでは「of one o'clock(時間の1:00の)」と出力された.どちらも,入力文全体の意味から不適切であるため,評価を差なしとした.


Table 6.11: 差なしの人手評価例2
113#113


6.11では,TDSMTの出力文とMosesの出力文の差は「see in」があるかどうかである.しかし,この句があるかどうかにかかわらず,入力文の「遊び に」の意味が読み取れない.そのため,この文の評価を差なしとした.


Table 6.12: 差なしの人手評価例3
114#114


6.12では,TDSMTの出力文とMosesの出力文の差は「失敗に終わった」の訳出である.TDSMTの出力文では「was abortive」と訳し,Mosesの出力文では「ended in failure」と訳された.Mosesの出力文は参照文と同じだが,TDSMTの出力文では異なっている.しかし,「abortive」には「失敗した」という意味があり,入力文の意味を正しく読み取ることが可能であるため,この文の評価を差なしとした.なお「attempt」には「試み」という名詞の意味が存在し,入力文の翻訳に成功している.



Hiroto Yasuba 2019-05-08