実際に相対的意味論を利用して自動作成した変換テーブルの例を表3.1に示す.表3.1内の「()」は対訳文,対訳単語,文パターンの情報から変数に当たる部分が確定される部分を示している.また,「{ }」は表の情報だけでは変数に当たる部分か確定できないため,仮で示した変数に当たる部分である.
表3.1の変換テーブルは「``反省"の意味は ``Reflection"である」という情報を利用して,「``嵐"の意味は ``The storm"である」という情報を対訳文から抽出している.
表3.1の変換テーブルでは,一見,82#82と84#84は非関連に感じられる.しかし,「犬がdogならば猫はcat」の対偶を考える.この命題の対偶である「猫がcatでないならば犬はdogでない」が成立する.この対偶は表3.1の「82#82が83#83ならば84#84は85#85」が成立する証明となる.