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機械翻訳における応用

相対的意味論は,日本語の言葉の意味を英語の言葉と定義することにより,翻訳に利用可能である.つまり「日本語句84#84の意味は英語句85#85である.」として利用する.本論文では「82#82が83#83ならば84#84は85#85」という変換テーブルの作成の際に利用する.つまり,84#84の意味(85#85)を求めるために82#82の意味(83#83)を利用している.

実際に相対的意味論を利用して自動作成した変換テーブルの例を表3.1に示す.表3.1内の「()」は対訳文,対訳単語,文パターンの情報から変数に当たる部分が確定される部分を示している.また,「{ }」は表の情報だけでは変数に当たる部分か確定できないため,仮で示した変数に当たる部分である.


Table 3.1: 相対的意味論を利用して自動作成した変換テーブルの例
86#86


3.1の変換テーブルは「``反省"の意味は ``Reflection"である」という情報を利用して,「``嵐"の意味は ``The storm"である」という情報を対訳文から抽出している.

3.1の変換テーブルでは,一見,82#82と84#84は非関連に感じられる.しかし,「犬がdogならば猫はcat」の対偶を考える.この命題の対偶である「猫がcatでないならば犬はdogでない」が成立する.この対偶は表3.1の「82#82が83#83ならば84#84は85#85」が成立する証明となる.



Hiroto Yasuba 2019-05-08