next up previous contents
Next: 本章の問題点 Up: 考察 Previous: 再現率低の例「気まずい」と「面はゆい」   目次


再現率の高さごとの傾向と考察

再現率高とした類義語対は,先に示した考察例のように,文中に出現する単語によって使い分けが必要なものが多かった.例としては「探し回る」と「探し求める」がある. また,修飾・被修飾の係先によってや使い分けができたり,変化形によって使い分ける必要があるものが多かった.例としては「近しい」と「むつまじい」がある. 再現率中とした類義語対は再現率高とした類義語対と同じ傾向が見られた.また,「ほったらかす」と「怠る」では「ほったらかす」の再現率がかなり低くなってしまったことから2つの知見を得られた. 1つは「怠る」と「ほったらかす」はEDR辞書内で「するべきことをしないで,ほうっておくさま」といった同じ意味を持つが,意味合いとして「怠る」の方が「ほったらかす」に比べて広義であることである.もう1つはそれぞれの出現頻度に大きな差があったことである.これにより,今後の課題としてデータ数を揃えて,実験を行う必要があると考える. 再現率低とした類義語対は,前節で考察したように,再現率高や中に分類されたものに比べて使い分けの必要のない類義語対が確認できた.例としては「見限る」と「見捨てる」がある. また再現率低では,類義語対のうちどちらを使っても良いが,片方が一般的である場合が見られた.例としては「はみ出す」と「はみ出る」がある.



2018-03-09