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提案手法とベースライン手法の比較

5.3と表5.9のように, 提案手法とベースライン手法の正解率は,動詞では0.88と0.77で,形容詞では0.81と0.70であった. 提案手法はベースライン手法の正解率よりも高かった. また,表5.5と表5.11のように, 再現率高と中の類義語対は,動詞・形容詞ともに,ほとんどがベースライン手法よりも提案手法の正解率の方が高い結果であった.(一部差なし) これにより, 提案手法および機械学習で使用した素性は動詞・形容詞の類義語の判別に十分有用であることが言える.

しかし,再現率が低くなるほどベースライン手法と提案手法の差が小さくなり,ベースライン手法よりも提案手法のほうが低いものも見られた. 原因として,類義語対の語の出現頻度に極端に差があることが考えられる. 今回設定したベースライン手法は,類義語対のうち出現頻度の多い方の語を全て分類先とするものなので,出現頻度に極端に差があると再現率も極端に良くなる. このため,差が小さくなったと思われる.



2018-03-09