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目次
従来手法において,対訳句の抽出では単語レベル文パターンから全ての可能な対訳句を出力するために,不適切な対応をとる対訳句が多く出力されていた.そこで,対訳句の変数全体の確率値を利用して最適な対訳句を出力する,PATTERN法とSENTENCE法の2手法を提案した.提案手法により,対訳句の出力数を抑制し不適切な対応をとる対訳句の数を減らすことで,対訳句の精度向上を目指し,また翻訳精度の調査を行った.従来手法と両提案手法の対訳句の精度評価では,対訳句の数の大幅さ削減ができており,精度調査についても従来手法よりも適切な対応がとれている対訳句が多かった.これより,対訳句の精度の向上が確認できる.
また,PATTERN法とSENTENCE法より翻訳実験を行った.対訳句の数については,SENTENCE法が大きく数を削減した.しかし,対訳句の精度を調査したところ,両提案手法に差があまりなかった.翻訳文の精度評価においても,差がなかった.このことより,大幅に対訳句の数を抑制して対訳句の精度,翻訳の精度に影響がないことがわかった.今後は,なぜこのような結果になったのか原因究明を行い,さらなる精度向上を目指したい.
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s122025
平成28年3月21日