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実験のまとめ

単文,重文複文の実験から以下のことが示せる.
  1. 単文で語順変更に失敗した10文中6文,重文複文で13文中9文は表5.3の例3のように,対訳文の単語対応に問題があったため,語順変更に失敗した.これらの文は対訳文に問題があるので,改善することができない.また,単文で語順変更に失敗した残りの4文,重文複文で語順変更に失敗した残りの4文は表5.3の例1,2のように,対応する対訳句がない場合か間違った対応を取る対訳句が原因であった.これに関しては,対訳句を追加し,対訳句をクリーニングすることで改善できると考える.
  2. 語順変更の精度で改善できるのは単文,重文複文で4文ずつであり,語順変更のプログラムはかなりの精度と言える.よって,語順変更の精度の向上による翻訳精度の向上は期待できない.
  3. 自動評価では全ての評価において,提案手法の方がスコアが高い.しかし,人手評価では差は見られなかった.
  4. 自動評価と人手評価の実験結果は一致しない.



平成28年3月16日